一般的に、自損事故や物損事故は警察への届出をしなくて良いと思っている方が多いですが、警察への報告義務はあります。
届出さえしていれば、事故証明書は保険会社が必要に応じて取り付けてくれますので、後は保険会社に任せれば良いです。スムーズに保険金を受け取るためにも警察届出はすぐにしておきましょう。※単独事故自体で免許の点数は引かれません。
次にどんな対応が必要かについて考えてみます。多くの人が「その場に相手が居ない」事故全般を自損事故と捉えているので少し広い範囲で何と衝突して事故になったのかという観点から見てみましょう。
具体的な対応を一覧表にしてみました。
何と衝突したか? | 対 応 |
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自然石、山側面、雪の塊 | 警察連絡 |
道路側溝、道路縁石、道路側壁など | 警察連絡、破損がある場合は所有団体に連絡 |
ガードレール、電柱 | 警察連絡、破損がある場合は所有団体に連絡 |
駐車場の柱、壁 | 警察連絡、破損がある場合は所有者に連絡 |
民家の壁 | 警察連絡、破損がある場合は所有者に連絡 |
お店の看板 | 警察連絡、破損がある場合は所有者に連絡 |
無人の車 | 警察連絡、所有者に連絡 |
さて、相手はその場にいないのでケガ人はありませんが、自分の車に乗っていた誰かがケガをした場合はどうなるのでしょうか?
これは自賠責(自動車損害賠償責任保険)の適応内容を詳しく見る必要があります。
まず、運転者自身のケガは自賠責では補償されません。
また、事故車両の保有者も同乗していてケガをしても補償されません。
ただし、運転者の家族であったとしても同乗していてケガをした場合には自賠責保険は適応されるのです。
◇一覧表にしてみると
単独事故のケガ人 | 自賠責保険 |
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運転者 | 対象外 |
車の保有者 | 対象外 |
同乗者(家族でもOK) | 対象 |
単独事故の損傷 | 自賠責保険 |
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自車 | 対象外 |
車の保有者 | 対象外 |
他人所有物 | 対象外 |
※そもそも「自損事故」とは、相手がいない事故のみではなく、相手方に事故の責任がなく(追突したなど)自賠責保険から補償がうけられない事故をいいます。
では運転者自身のケガはどうしたら補償されるのでしょうか?
任意保険の「人身傷害保険」「搭乗者傷害保険」「自損事故保険」に入れば大丈夫です。
補償内容・条件はそれぞれ違いますので詳しくは保険会社の担当者に聞いてください。
自動車事故で病院で治療を受けた場合は健康保険は使えないと思っている人が多いですが、自損事故での自分のケガは健康保険を使用して治療を受けるの一般的です。病院の受付の人がよく知らない場合もあるので注意が必要です。
ただし、業務中(通勤途中を含む)の事故は労災保険が適用されるので、最初からその旨を伝える必要があります。
※一旦、健康保険を使用して途中で労災保険に切り替えるのは手続きが大変面倒になるので病院に迷惑をかけることになります。
【示談交渉】
自賠責はすべて書類でのみ審査するので、示談交渉を保険会社がしてくれません。自分自身ですべての手続きをする必要があります。